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人による違い
同じ道具や同じ機械を使っているのに、同じように出来ない。モノ作りの現場では良くあることであり、『人』による違いは必ず出ます。経験値もその要因の1つですが、経験については量だけではなく質も重要となります。
まずベテラン職人さんのやり方をよく観察してみて下さい。
ベテラン職人さんのカンコツ
ベテラン職人さんの段取や手順は誰かに与えられたモノではなく、それまでに色んなモノを色んな方法で作ってきた経験に裏付けられているはずです。少しでも、「なぜこういうやり方なんだろう?」と思ったら聞いてみて疑問を解消するのも1つの手ですが、自分なりのやり方をやってみて失敗してみる、あるいは違いを体感するのも自分の糧となります。
また、モノ作りの経験を積む上で、『感性』を磨くことは欠かせません。
感性を磨くには
視覚、聴覚、嗅覚、触覚など、身体のアンテナを常に研ぎ澄ませた状態で取り組んで下さい。そうすることで経験の質が上がるとともに、道具や環境の変化や違和感を察知することができるようになります。
技能伝承は難しい。中でも自分が身に付けたカンコツを他人に伝えることは特に難しいです。よって、技能を受け継ぐ側はただただ受け身ではなく、感性を働かせ、色んな事に気付きながら身に付けていって欲しいものです。