【技能検定ーフライス盤作業ー】合格できない人が確認すべきポイント

技能検定の機械職種の中でも最高難度である【フライス盤作業】。

何とか1発で合格できる人もいれば、何回受けても落ちてしまう人もいるでしょう。

何が明暗を分けているのか、思い当たるところを紹介しますので、出来ているかチェックしてみて下さい。

技能検定ーフライス盤作業ーの落とし穴①【面取り】

代表的な落とし穴が【面取り】です。大丈夫と思っている方も、完成品を確認してみて下さい。ポイントは【角を成す2面のそれぞれの方向から指の腹でなぞること】です。全箇所、全範囲について2方向から指でなぞり確認してみて下さい。「部分的に甘い箇所」や「片方向にバリが残っている箇所」などが見つかるかもしれません。

バリは測定精度にダイレクトに悪影響を及ぼす為、【面取りがきちんと出来ていない=寸法精度が保証できない】ということになります。

バリ取りが完璧になった後は見た目を良くしましょう♪「ムラなく均一に、大きすぎない(0.1~0.2程度の)面取り」を心掛けましょう。どちらかというと面取りは小さい方が組み合わせたときの繋ぎ目が綺麗ですよ♪

技能検定ーフライス盤作業ーの落とし穴②【部品単体の寸法精度】

部品個々の寸法が図面の指示通りに仕上がっているでしょうか?機上で測定した結果と、完成品を測定した結果が異なる場合があります。

  • 中間仕上げ後の測定時に実はバリが残っていて、寸法公差から外れる
  • 歪みの関係でクランプ時と取り外し後で寸法が変わる

これらの対応として【中間仕上げ後の測定時に取るべきバリをきっちり取る】【必要以上に強い力でクランプしない】【歪ませないような加工方法をとる】あるいは【どうしても歪む場合は、歪みにより寸法が変化する箇所の仕上げ代を残しておいてカバーする】など色々考えられます。

でも結局、色んな方法を試して確認して失敗や成功を積み重ねながらノウハウを築くことが一番なんですよね。その過程で、フライス盤の扱いや測定技能や段取技能が身に付くのではと思います。

技能検定ーフライス盤作業ーの落とし穴③【組立の寸法精度】

部品個々の精度が問題なければ、組立時の段差や隙間が指示範囲に収まっているか確認しましょう。

1/10勾配部の段差は現物合わせで仕上げることをオススメします♪

またそれぞれの勾配度(互いの角度がきっちり合っているか)もポイントであることを次の動画で紹介されていますので観てみて下さいね。

技能検定ーフライス盤作業ーの落とし穴④【作業態度】

作業態度について、思い当たるNGな行為を紹介します。やってしまってた方は意識して直しましょう♪

作業台の状態

作業台の上は常に整理整頓されていますでしょうか?作業効率を考えて、場面場面でベストな配置を決めておきましょう♪また、測定具などを重ねて置く行為は絶対NGなので押さえておいて下さい!

機上(テーブル上)の状態

フライス盤のテーブル上の空いているスペースに物を置かないようにしましょう。減点対象かは分かりませんが、細かい話をすればテーブルの重量バランスで多少精度にも影響するので置かない方が無難です。

危険行為

安全第一です。試験中に何かしらの怪我をすれば一発で失格になる場合もあります。また、工具の刃部を素手で触れないように注意しましょう。エンドミルはもちろん、正面フライスの交換時においてもウエスなどで手を保護すべきです。

その他

全国共通かは分かりませんが、バイスにバイスハンドルを付けた状態で切削はNGという話を聞いたことがあるので、都度外すように意識しておいた方が良いかもしれません。

いかがでしたか?本記事が少しでも技能検定合格への手助けやヒントになれば幸いでございます。

自分の成長を感じながら、ものづくりを楽しみながら技能検定にチャレンジしましょう♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA